小説

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米澤穂信『秋季限定栗きんとん事件』を発狂せずして読める者がいようか、いやいない。

結局、米澤穂信は強い ぎゃああああああ。開始数ページで、私の心は乱れ狂いました。なんや、お前ら、楽しそうな学校生活送りやがって、甘酸っぱい、というか、胸が苦しくって、切なくて…ああ…。 さて、本日ご紹介するのは米澤穂信の『秋季限定栗きんとん...
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【小説】沼田真佑『影裏』ええもん読んだ!ほんで、影裏ってなんやったん

すばらしき文体哉、沼田真佑 本日ご紹介するのは、沼田真佑の『影裏』。 こちらは第157回芥川賞作です。僕は昔から比較的本は読んでいるタイプだったのですが、かなり最近まで芥川賞とか直木賞がなんたるかをほとんど理解していなかったので、これを購入...
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【小説】河野裕『昨日星を探した言い訳』はただの恋愛小説ではない。社会への痛烈なメッセージが刺さる。

これは恋愛小説……なのか? 本日紹介するのは、河野裕の『昨日星を探した言い訳』です。 『サクラダリセット』シリーズや、『階段島』シリーズなどで有名な著者の2020年の作品。山田風太郎賞の候補にもなった作品です。 選評の際、筒井康隆先生が高く...
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【小説】中村文則『迷宮』大きい人間・もう一人の自分・無数の折り鶴

中村文則のミステリ、とてつもないインパクト 本日紹介するのは中村文則の『迷宮』 2012年に発売され、著者のデビュー十年目に単行本として発売されました。 ジャンルに分けるなら、どこに振られるのでしょう。殺人事件を扱っているくらいですから、や...